Chair for hiking 【後編】

Chair for hiking 【後編】

Helinox Creative Center Tokyoに訪れるお客様からよく聞かれるのが、登山や徒歩・電車、バイクパッキングでのキャンプなど、持ち運びが制限される時に「一番軽くてコンパクトになるチェアはどれですか?」というご質問。
そこで【前編】からの続きで、軽量・コンパクトなモデルから登山などにオススメのチェアをご紹介します。

前置きとしてお伝えしておきたいのが、あくまで僕個人にとっての最適解の紹介となるので、異なる意見や感じ方があり、人それぞれの正解があって然るべきことなので、ひとつの参考として見ていただけば幸いです。

それで自分が使ってみて選んだのが『チェアゼロ L』です。チェアゼロと比べ約+140gのトレードオフをどこにもってきたのか。ズバリ座り心地です。
チェアゼロと比較し『チェアゼロ L』は座面が広く、高さも+6cmあり、よりゆったりとした座り心地。ヘリノックスユーザーでしたらイメージしやすいのが、『チェアワン』とチェアゼロ L』は同じサイズなんです。なので使用する方の体型差も広くカバーできるモデルだと思います。

Chair Zeroシリーズのラインナップはこちら

それともう一つの推しポイントが脚周りの違い。


左が『チェアゼロ』と『チェアゼロハイバック』で、右が『チェアゼロ L』
違いはセンターポール(お尻の下にあるポール)がモールドと呼ばれるジョイント部分のパーツにリベットで留めてるか留めてないか。『チェアゼロ L』はリベット留めされていない独自構造のジョイント部分が座った時に柔軟に回転する仕組み。

このわずかな可動域があることで4本の脚がそれぞれしっかりと地面を捉えるため、特に山の中で使う登山の場合、凹凸のある地形でも抜群の安定した座り心地を発揮します。
もちろん 『チェアゼロ』と『チェアゼロハイバック』も柔軟性と強度をもつDACのアルミポールの特性を活かした安定感があります。


テント泊の山行が好きなので、テン場で過ごす時間にチェアがあると食事からまったりしてる時間もかなり快適だし、リラックスした体勢で疲労回復にも効果的。

もちろん小屋泊や日帰り登山でも便利で、チェアと一緒にお酒やコーヒーを持って眺望のいい場所で夕焼けを眺めながらくつろいだり、ご来光を待つ間に使ったりもできるし、展望ポイントでゆっくり昼食を楽しむ予定が、ベンチが空いてなかったり、腰を掛けれるいい場所がなくても、チェアが置ければそこが大展望の休憩スポットに。(狭い山頂や混雑するポイントでは周囲に気を配りながら使いましょうね)

ハイキングは自由に自分がやりたいスタイルで楽しめればいいと思うので、この記事があなたの最適解に辿り着くチェア選びのヒントになり、登山・ハイキングにチェアを持っていく人が増えたら嬉しいです。

最後に少し、今回チェアを持って行った山行の様子とお話を。
登山とセットで楽しみなのが下山後の温泉。もはや下山場所から近場の温泉を調べるまでが登山計画。

そんな楽しみな温泉に登山中に入れる山もあります。歩いてしか行けないので、いわゆる秘湯!?になるのですが、今回は栃木県の那須岳にある三斗小屋温泉に行ってきました。

那須岳は周辺の那須連山の呼称で茶臼岳が主峰。駐車場から登っていきますが、ロープウェイもあるので体力が不安な方は利用すれば気軽にアクセスできます。ここから目的の三斗小屋温泉までは3時間ほどで登山初心者でもいけるはず。


紅葉はピークアウトした終盤でしたが秋晴れの清々しい山歩きに足取りも軽く、あっという間に辿り着きました。三斗小屋温泉には煙草屋旅館大黒屋の二つの旅館があり、それぞれ温泉を管理しています。


今回は大黒屋でテント泊したのですが、煙草屋旅館の方の露天風呂に入らずにはいられなかったので日帰り入浴を利用し、大黒屋の内湯は夕食時の人がいないタイミングで貸切状態を狙って温泉のハシゴ。
いや〜、ロケーションはもちろん、お湯も良くてどちらも最高でした♨️

温泉の後は体もぽかぽかで、夜の気温が1桁になるテント泊でもぐっすり寝れました。

翌日は三本槍岳〜朝日岳の周遊コースを巡り下山。天候にも恵まれ充実した山行となりました。






もちろん下山後にも温泉に立ち寄ります。
およそ1300年の歴史のある湯治場『鹿の湯』へ。建物にも歴史を感じます。

温度の違う湯船がいくつもあり、なんとなく浸かっていると地元のお父さんに効果的な入浴の仕方(心得)があると教わり、お父さんも昔はよく那須岳を登っていたようで昔話を聞きながら、身体もしっかりと癒されて温泉ざんまいな山行に満足して帰路につきました。
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