1. ピグメントコーティング生地について
ヘリノックスは、両面 PU、シリコン/PU など、さまざまな生地をテントに採用しています。また、グローバルテントブランドに最高品質の生地を供給するメーカーと協力して、生地を開発・供給しています。
以下の写真は、ヘリノックスが採用している生地（両面PU、シリコン/PUなど）にピグメントコーティングを施した際、製品内部で発生する斑点現象を撮影したものです。
通常の透明PUコーティングとは異なり、色が付いたコーティング液を使用して後加工を行う「カラーピグメントコーティング」の特性上、製造時に以下のような現象が発生します。
- 大小の斑点が発生
- 線状や繰り返しの模様が発生
- コーティング部分が均一でない現象
さらに、製造工程上、ピグメントコーティングの厚みに差が生じるため、生地の色に若干の違いが出る場合があります。コーティング時に厚さを一定に保つように努め、テント製造時にはできる限り同一色の生地を揃えるよう努力していますが、工程上、色の違いを完全に排除することは困難です。
このような制約を認識しながらも、以下のような機能的な利点が大きいと判断し、この生地を採用しました。写真のような模様は生地の不良ではありませんので、購入前にご理解ください。
- 生地の耐久性向上
- UVカット機能の向上
- 生地の色調向上
- 生地の加水分解現象の軽減
2. ‘PFCフリー / C0’撥水処理について
現在、ほとんどのテント生地は撥水機能のために、過フッ素化合物（PFC：ポリフルオロ化合物およびペルフルオロ化合物）を含む化学コーティング処理が施されています。しかし、これらは生分解されない化学物質であり、人間や環境に大きな悪影響を及ぼすため、使用が制限されつつあります。
これに伴い、ヘリノックスでは自社テントで使用する生地の撥水処理条件を変更しています。そのため、従来のC6/C8撥水処理に比べると、撥水力が低下する現象があります。
写真のように、生地が水を吸ったように見える現象は、製品や素材の不具合ではなく自然な現象です。製品の交換および返金の対象ではありませんので、購入前にご理解ください。また、撥水性を維持するために、ユーザーがPFCフリーの撥水剤を使用して追加の撥水処理を行うことを推奨します。